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2018-09-04

疼痛学序説 痛みの意味を考える

腰痛の原因は椎間板ヘルニアであるとふつう信じられている。
椎間円板は椎骨の間から突出して、感覚線維を含む脊髄後根を圧迫すると信じられている。
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椎間板ヘルニアの頻度は、痛みを持つ人たちともたない人たちと同じである。
椎間板ヘルニアがあって痛みを持つ人々が、外科手術以外の方法で治療されると
椎間板の突出した部分は消えたり消えなかったりする。
しかしこれは、まだ痛いかそれとも痛くないかに関係しない。
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神話がばらまかれて少数の人の利益になるが、多くの人の不利益になるような不名誉な時代は終わった。
不利益を受けたある人たちは、手術の結果、明らかにいっそう悪くなった。
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圧迫が痛みを生じる、圧痛点(トリガー点)がある。
トリガー点の下に、ピーンと張った筋肉の帯を触れる。
患者はトリガー点やピーンと張った帯のある筋肉を動かせないかもしれない。
あるいは、その筋肉を動かせば痛みが誘発される。
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椎間板ヘルニアの手術は70年以上もの間行われてきた。
もてはやされたこともあったが、疑問が増し続けている。
ヘルニアの突出と痛みは、それぞれが独立していて痛みの発現における突出の役割は
はっきりしていない。  

 


疼痛学序説」(痛みの意味を考える)より
 Patrick Wall著  横田敏勝 訳

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