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2018-11-15

神経の圧迫

先月から、60代の男性が山梨県から来られている。
6月ころから、首に寝違えたような痛みを感じはじめ、両肩の痛み(四十肩のように腕が挙がらない)、左手のしびれ感、右脚のつっぱり感があり、朝の起き上がりは特につらいとのことだった。(起きて30分から1時間するとからだも動き出すとのこと)

7月になって県内の整形外科を受診し、画像検査の結果から「頚椎で神経が圧迫されている」との診断を受けたそうだ。医師からは、血行を良くする薬(リマプロストアルファデクス)と貧血や末梢神経痛、しびれなどを改善する薬(メチコバール/ビタミンB12)と胃薬(レバミピド)を処方され、4ヶ月間服用したが改善がみられず、手術をすすめられているとのことだった。

その方のお知り合いの3人もその病院で頚椎の手術を受けられたそうだがその後の経過が思わしくなく、ひとりの方は痛みが変わらない上に身体が傾いてしまっているのをみて、手術がこわくなったそうだ。

その後、県内の整体にも行かれたそうだが期待する結果を得ることができず、私が山梨にいた時に施術させていただいた方からのご紹介で、片道2時間かけて毎週来られている。
実は紹介していただいた方も、同じような症状で同じ病院を受診して同じように手術をすすめられたのだが、私の施術を受けていただいて良い結果へ導くことができた。

60代の男性は「10秒テスト(巧緻運動障害)※」にも問題はなかったので今までに6回施術をさせていただいたが、施術を重ねていくごとに朝の起き上がりが楽になり、ズボンも立ってはけるようになったと見せてくれた。両腕のしびれは左側だけになり、挙がらなかった腕もあがるようになり、脚もしゃがめるようになったと喜んでいただいた。

もう少し施術は必要そうだが、トンネルの先に明かりが見えてきた。
あの嬉しそうな笑顔は、施術者冥利につきる。

 

ですが、4ヶ月間薬を飲んでも効果がなく手術が必要だと言われていた症状が、なぜ1ヶ月ほどの私の施術で改善していくのか?ということです。これは私とこの方に限ったことではなく、代替治療をおこなっている多くの先生が日常的に経験していることと思います。

現代医学では、このような痛みやしびれの原因は「神経の圧迫」と説明されることが多いのですが、私が施術をしても神経への圧迫がなくなるはずがありません。今、画像検査をしてもきっとあの時と同じでしょう。

では、神経の圧迫がなくならないのになぜ症状が改善していくのか?ということです。
それはそもそも、この方も(このような症状でお困りのほとんどの方も)「神経の圧迫」が原因ではなく、筋膜性の疼痛症候群だからです。

画像所見では、いかにも神経が圧迫を受けているように見えますのでそれが原因だと言われれば、合理的な説明に頷いてしまうのも頷けますが、多くはそれが原因ではありません。

 

 

そうは言っても、もしも以下のような症状があるのなら、「神経(脊髄)の圧迫」が疑われますので、カイロや整体、治療院や整骨院などではなく、病院を受診してください。

・箸がうまく使えなくなった(豆などがつかめない)
・ボタンがうまくかけられなくなった
・字が下手になった
・小銭がつかみにくくなった
・ひもが結びにくくなった
・歩きにくくなった
・つまずきやすくなった
・スリッパが脱げやすくなった
・早歩きができなくなった
・尿が出にくくなった、勢いがなくなった
・頻尿(1日10回以上/夜間3回以上)
・残尿感/便秘がちになった

※10秒テスト / 巧緻(こうち)運動障害テスト/細かい指の動きのテストです。
巧緻運動障害を調べる方法として「10秒テスト」と呼ばれる簡単な方法があります。
グーパーをすばやく繰り返してください。10秒間に何回できるかを調べるものです。
両手一緒にしてください。(20回以下は異常と言われています)

 

もしも、神経の圧迫なら「いつか治る」ものではありません。

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